あのライヴ盤はどれだけ売れているのか〜アンプラグドで2600万枚を売ったギタリストは?
今回は「ライヴ盤」に絞り込んだセールスランキングをお届け。 CDが売れなくなった現在、アーティストたちのライヴに注目が集まっている。そこには一夜の夢があり、興奮があり、感動がある。ライヴアルバムに耳を傾けることは、部屋や車の中でそれをいつでも共有し、アーティストの熱い演奏や歌と一体化できる特別な時間でもある。...
View Articleあのロックバンドやポップスターはいくら稼ぐ!?〜メガツアー歴代興行収入ランキング
ゼロ年代のネットカルチャー浸透やiTunesによる単曲ダウンロード。10年代に入るとスマホやSNSアプリの台頭、新たに定額制のストリーミングサービスも登場。あれだけ飛ぶようにCDが売れまくった90年代とは打って変わり、ベストセラーの量産がほぼ不可能(アデルは例外)となった今の時代。...
View Articleハイ・フィデリティ〜音楽を聴くことの素晴らしさや興奮をもう一度取り戻したい人たちへ
音楽を聴くこととは、一体何なのだろう? 「毎日の生活のテンションを上げたい」「楽しみが欲しい」「勇気や力をもらいたい」「救われた気持ちになる」「疲れが癒される」「大切な人と共感したい」「みんなで一緒に歌いたい」「あの頃の自分が蘇る」「仕事や企画のアイデアになる」……それぞれの想いが音楽を必要としている。...
View Articleガーランド・ジェフリーズの名盤〜ニューヨークで生まれた混血アーティストによる“80’sストリートロック”の金字塔
ニューヨークのブルックリンが生んだシンガーソングライター、ガーランド・ジェフリーズをご存知だろうか? 1943年、黒人と白人のハーフの父親とプエルトリカンの母親との間に誕生した彼。 ブルース、ロック、ソウル、フォーク、ジャズ、レゲエなどなど…血も生まれ育った環境も含め、彼の音楽はまさに“人種の坩堝(るつぼ)”を体現しているかのようである。...
View Article男たちのバラード②〜あの時孤独な心を救ってくれた“至上の一曲”たち
傷つき疲れ果てた夜。屈辱に覆われた夜。孤独に耐え抜いた夜。辛い過去に囚われた夜。悲しみに暮れた夜。一人で泣いた夜。そして静かに復活を誓った夜。あの時救ってくれた音楽。あの時人知れず耳を傾けた自分だけの音楽。アーティストたちも同じ風景を見つめていた。題して「男たちのバラード」。この至上の一曲たちを男たちに捧ぐ。(選曲/中野充浩) ローリング・ストーンズ「If You Really Want to...
View Articleボノ27歳〜ヨシュア・トゥリーの大ヒット、アカデミー賞授賞式で語った印象的なスピーチ
1987年3月、ボノが27歳を迎える2ヶ月前にU2の5thアルバム『The Joshua Tree(ヨシュア・トゥリー)』は発表された。 前作『The Unforgettable Fire(焔-ほのお)』からの3年間、彼らはアフリカ救済、エイズ撲滅などのチャリティーイベントに参加して国際的な知名度を得つつあった。 『The Joshua...
View Articleボ・ディドリーを偲んで〜名立たるロックスター達がこぞって継承してきたビートの発明者
「俺はチャック・ベリーみたいに器用なことは出来ねえ!ガンガン鳴らすだけだ!」 2008年6月2日、ボ・ディドリー(享年79)が米国フロリダ州アーチャーの自宅で息を引き取った。 死因は心不全と発表された。 晩年も精力的にツアーをこなしていたが…2007年5月13日、公演先のアイオワ州カウンシルブラフスで脳卒中をおこして入院を余儀なくされる。...
View Articleブルース・スプリングスティーンとクラレンス・クレモンズ〜永遠のミッシング・リンク
ブルース・スプリングスティーンの自伝的作品「Tenth Avenue Freeze-Out」(『Born To Run』収録)にはこう歌われている。「ビッグ・マンがバンドに加わって、転機が訪れた」と。 ブルースとザ・ビッグ・マンことクラレンス・クレモンズの出会いは今や伝説だが、クラレンスは半分は作り話と認める愉快な自伝『Big...
View Articleヘディ・ウエストを偲んで〜その足跡と名曲「500 Miles」の源流を辿る旅
2005年7月3日、名曲「500 Miles(500マイルも離れて)」で知られるアメリカの歌手ヘディ・ウエストが闘病の末に癌で亡くなった。享年67だった。 今日は女性フォーク歌手の草分け的存在だった彼女を偲んで…その足跡と名曲にまつわるエピソードをご紹介します。 1938年4月6日、ジョージア州ギルマー郡で生まれた彼女は4歳でピアノを始め、ハイスクール時代にはバンジョーを弾き作曲をしていたという。...
View Articleジム・モリソン27歳〜“終わりの歌”が放つ永遠の閃光
何もかもが、これで終わる これで終わりだ、美しき人よ これで終わり…ただ一人の友よ、終わりなんだ 自由は君を傷つける 君は決して僕にはついて来ない その微笑みも、心優しい嘘も…これで終わる 僕らが死のうとした夜も…これで終わる 何もかもが、これで終わる 1966年、23歳のジム・モリソンが書いた別れの詩だ。 この翌年、ザ・ドアーズが発表したデビュー・アルバム『The Doors』のラストに「The...
View Articleエリー・グリニッチを偲んで〜60’sアメリカンポップスの金字塔「Be My Baby」を生んだ女性ソングライターの足跡と功績
2009年8月26日、ニューヨークの聖ルカ・ルーズベルト病院でエリー・グリニッチ(享年68)が死去した。 数日前に肺炎で入院し、そのまま心臓発作で亡くなったという。 彼女は夫のジェフ・バリーとの作曲チームを組んで60’sアメリカンポップスのヒット曲を量産したソングライターだった。 代表作にはフィル・スペクターと共に作り上げたザ・ロネッツの「Be My Baby」や、ザ・クリスタルズの「Da Doo...
View ArticleThe Times They Are A-Changin’〜変わりゆく時代、変わることのない歌のチカラ
19歳になったボブ・ディランは、ミネソタ大学を中退して単身ニューヨークに移住する計画を立てていた。 1961年1月20日、テレビのブラウン管に映し出されたジョン・F・ケネディの大統領就任演説を眺めながら、彼はこの歌詞をノートに走り書きしたのだという。...
View Articleブルース・スプリングスティーンが迎える68歳の誕生日によせて(Photo by 井出情児)
75歳になっても元気にツアーを続けているポール・マッカートニーが9月15日の夜、ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで2日間にわたる公演をスタートさせた。 そこにブルース・スプリングスティーンが登場したのは、アンコールのときだったという。 ニューヨーク・ポスト紙によると、ブルースは自らのバンド「Eストリート・バンド」のギタリスト、スティーブン・ヴァン・ザントと共に舞台に現れた。...
View Articleエディ&ザ・クルーザース〜その正体はジョン・キャファティ&ザ・ビーバー・ブラウン・バンド
1983年。アメリカで1本の映画がひっそりと公開された。タイトルは『エディ&ザ・クルーザース』(Eddie and the Cruisers)。主演はTVドラマで人気が出始めていたマイケル・パレと、70年代から何本かの映画に出演していたトム・べレンジャー。後にパレは『ストリート・オブ・ファイヤー』、べレンジャーは『プラトーン』で誰もが知るスター俳優となる。...
View Articleクロッシング・ガード〜娘を交通事故で亡くした父親の“復讐”を描くショーン・ペン監督作
ブルース・スプリングスティーンの「Highway Patrolman」からテーマを得た監督デビュー作『インディアン・ランナー』(1991)で、それまでの「マドンナの夫」(85〜89年)や「パパラッチへの暴力」といった世間を騒がすスターのイメージから脱却したショーン・ペン。だが、本物を知る人たちには最初から分かっていた。彼は映画界の貴重な知的良心であることを。 『クロッシング・ガード』(The...
View Articleロイ・オービソン〜“ビッグ・オー”と永遠の少年たち
「1975年に『Born To Run』を作るためにスタジオ入りした時、僕はボブ・ディランのような詩を書き、フィル・スペクターのようなサウンドを作り、デュアン・エディのようなギターを弾き、そして何よりもロイ・オービソンのように歌おうと努力したんだ」 1987年、ロックンロール殿堂入りの授賞式。ブルース・スプリングスティーンはそう言って...
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