2013年、レディー・ガガは27歳にしてアルバム『ARTPOP』で新境地を切り拓いた。アルバムのリリースイベントをニューヨークのブルックリン海軍工廠(Brooklyn Navy Yard)で開催し、ガガはその圧倒的なパフォーマンスで観客とマスコミ関係者を驚愕させた。
Come to me, in all your glamor and cruelty
Just do that thing that you do
And I’ll undress you
私のところへ来て
あなたの魅力と残酷さをそのままに
普段通りのことをしたらいいわ
そしたら私があなたを脱がせてあげる
Give it time
Sometimes the simplest move is right
The melody that you choose
Can rescue you
そう焦らないで
時にはもっともシンプルに行動することが正しいの
あなたが選ぶメロディーはあなたを救い出すわ
A hybrid can withstand these things
My heart can beat with bricks and strings
My ARTPOP could mean anything
混ざり合うことで色々なことに堪えることができるのよ
私の心は煉瓦や紐とともに鼓動する
私のアートポップはどんな意味にもなるのよ
We could, we could, belong together (ARTPOP)
We could, we could, belong together (ARTPOP)
We could, we could, belong together (ARTPOP)
ARTPOP, ARTPOP
私たちは一緒になれる(アートポップ)
私たちは一緒になれる(アートポップ)
私たちは一緒になれる(アートポップ)
アートポップ
アートポップ
2008年のデビュー以来、複数のメディアや評論家達はガガの音楽・映像作品・ステージパフォーマンスに至るまでマドンナの影響を指摘してきた。
その影響について聞かれた時、カガはこんな風に語っている。
私ほどマドンナを尊敬して愛しているファンはいないわ。
個人的にもプロフェッショナルな意味でも一番のファンなの。
クラウス・ノミやグレイス・ジョーンズなどの前衛的アーティストを筆頭に、マイケル・ジャクソン、シンディ・ローパー、エルトン・ジョン、スティーヴィー・ワンダー、ブルース・スプリングスティーン、カイリー・ミノーグ、ホイットニー・ヒューストン、ベット・ミドラーなどのスター歌手、そして芸術家のアンディ・ウォーホルからも影響を受けてきた彼女が、マドンナ以上に“お手本”としたアーティストがいた。
稀代の歌姫レディー・ガガにとってデヴィッド・ボウイとクイーンは特別な存在だったという。
彼らの音楽とステージは、いつも非常にパワフルなイメージを伴っていたわ。
そして一定の演劇性とドラマ性を含んでいて、それが人々を日常生活から連れ出し、彼らが表現しようとしていることの渦中に運んでくれたの。
それに私は演劇が大好きで何年も学んだし、彼らは私が愛するもの全てを融合させてシアトリカルなポップミュージックを成立させる方法を指し示してくれたってわけ。
アルバムのプロモーションフィルムとして製作されたミュージックビデオは、壮大なスケール感を持つ大作として話題となった。
ガガはこの映像作品の中でマイケル・ジャクソン、ガンジー、キリストを復活させる。
復活した彼らの血液を使ってクローン達(G.U.Y.)が作られてゆく。
ハイライトシーンでは黒い車から降りた黒の服をまとったガガ達がビルへと入り、ドル札の大砲を撃つ。
社員がお金に群がるなかガガ達は進み、会社の重役=金の亡者達を殺し、G.U.Y.が代わりとなるというストーリーで構成されている。
Come to me
With all your sub-text and fantasy
Just do that thing that you do
In a perverse hue
私のところへ来て
あなたの秘めごとや妄想も一緒に
普段通りのことをしたらいいわ
ひねくれた形でもいいから
Lover’s kites are flown on beaches for public sight
The color palette you choose
Can profit you
恋人たちの凧はビーチの上を全員に見られながら飛んでいる
あなたが選ぶカラーパレットは
あなたに良いことをもたらすわ
A hybrid can withstand these things
My heart can beat with bricks and strings
My ARTPOP could mean anything
混ざり合うことで色々なことを堪えることができるのよ
私の心は煉瓦や紐とともに鼓動する
私のアートポップはどんな意味にもなるのよ
Could try to sell you out or I
Could show you all the reasons why
My ARTPOP could mean anything
あなたを売り飛ばすこともできたし
あなたに教えてあげることもできる
すべての理由をね
私のアートポップはどんな意味にもなるのよ
We could, we could, belong together (ARTPOP)
We could, we could, belong together (ARTPOP)
We could, we could, belong together (ARTPOP)
ARTPOP, ARTPOP
私たちは一緒になれる(アートポップ)
私たちは一緒になれる(アートポップ)
私たちは一緒になれる(アートポップ)
アートポップ
アートポップ
ガガはこの『ARTPOP』のリリース前後に起きた様々な問題について、周りのスタッフから裏切られ、マネジメントが適切でなかったと語っている。
わたしを深いところで裏切った人たちは、わたしのスケジュールと健康状態の管理を誤って、結果的に引き起こされる問題の損害対処をすべてわたしにかぶせたのね。
ある種の人々には数百万ドルをもらうだけでは事足りないようで、数十億欲しいみたいなの。
いや数兆ドルは欲しいみたいね。わたしという“価値”では一部の人々には足りなかったみたい。そういう人たちはもっともっと欲しいのよ。
彼女はその年の2月に骨盤を損傷し、ツアーを中止して療養と『ARTPOP』の製作に励んでいたが、アルバムがリリースされた11月に長くマネジメントを託していたトロイ・カーターと袂を分かっている。
当時、彼女はリリース直前にこんなことを語っていた。
残念ながら手術の後、わたしは体調が思わしくなく、あまりにも疲れていて、あまりにも落ち込んでいて…1人では事態の収拾がつけられなかったの。
わたしのレーベルはわたしがこうした事態に陥っていたことを気づいていなかったの。でも、これからの数ヶ月が『ARTPOP』の真の始まりとなるはずだから。
というのは、このアルバムの成功をどうでもよく思っていた人たちはもういなくなったから。
これだけ長い間懸命に働いてきて、友人やパートナーと思っていた人たちから、わたしがその人たちを一番必要だと感じていた時にまるで無関心な対応を受けるとは夢にも思ってなかったわ。
わたしは愛する者を金銭への執着のせいで失ったの…。
アルバム『ARTPOP』はイギリスで初登場チャート1位に輝き、アメリカでは初動で50万枚以上の売上を記録したが、前作『Born This Way』やデビュ―作『The Fame』のセールスには及ばなかった。
Brushes with darkness won’t help you create your destiny of self
ARTPOP could mean anything… ANYTHING!
I try to sell myself but I am really laughing
Because I just love the music, not the bling
Music, not the bling
闇に隠れて描いても
あなたの素晴らしい運命を創る助けにはならないわ
アートポップはどんな意味にもなれるわ
そう、何にでもなれるの!
私は自分を売り込もうとしてきたけど
でも本当は笑っているの
だって私はただ音楽が好きなの
うわべだけの派手な宝石じゃなくて音楽よ!
We could, we could, belong together (ARTPOP)
We could, we could, belong together (ARTPOP)
We could, we could, belong together (ARTPOP)
ARTPOP, ARTPOP
私たちは一緒になれる(アートポップ)
私たちは一緒になれる(アートポップ)
私たちは一緒になれる(アートポップ)
アートポップ
アートポップ
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